石灰岩地帯は立体地形です。降った雨水は吸い込み穴を通って地下に流れ落ちます。地表には、帰り水の一ヶ所だけに水流があります。
 地下水の下流側のポリエには湧水がいたる所にあり、大量の水が流れ出ています。一方、上流側では水はすぐに地下に流れ落ち、涸れ川となっています。ですから、畑のところが多くなっています。
 石灰岩地帯には間欠泉や地下水の逆流など一般に見ることが出来ないおもしろい現象も見ることが出来ます。左は白水の湧水です。
広谷ポリエの氾濫
 秋吉台の帰り水ドリーネや赤郷の碇付近のポリエでは、大雨が降ると水が溜まり一時湖が出来ます。吸い込み穴に入りきれない水が、逆流したりして水がどんどんたまり、池が出来ます。雨が止むとまた元の状態に戻ります。
帰り水の一時湖
滲み出す地下水
 秋吉台の地下を流れる水道には人間が入れることは、極めて希です。ですから、吸い込まれた水がどこの湧水から湧き出ているのか分かりません。そこで無害な着色剤を入れて確認することができます。秋吉台には南側に秋芳洞水系が、北側に大正洞水系という大きな2本の地下の河川があり、その間に小さな水系がたくさんあることが分かってきています。
 台上には帰り水以外に宙水と呼ばれる小さな湧水があり、地元の人が利用してきました。割れ目の多い石灰岩中に宙水が出来ることは、特異な現象です。最近、小湧水の場所が地元の人から忘れ去られつつあります。そこで、博物館では確認作業を行いました。
 秋吉台の地下水は石灰岩中を通るために石灰分などをたくさん含んでいます。この関係は左の図のようになります。石灰岩の溶ける量から、秋吉台全体は1,000年に50mmほど溶けているとされています。
川底に現れたポノール
台上の小湧水
犬が森の大ポノール(水が地下に落ちるところ