
「 金銀の紙ほどの幸クリスマス 」 沢木欣一
事始め …… 12月13日
正月行事とはそもそも先祖の霊をお迎えして新年をともに祝うというのが本来の意味であり正しくは12月13日のすす払いの日から、正月の用意にとりかかるので、この日を事始めという。
家の内外のホコリをほうきで払い、それが終わったら正月飾りの松で松迎えをするのである。
現在では12月23日くらいから正月の準備を始めるのが普通になっている。松飾りは「一夜飾り」を避けて29日頃までに立てることが望ましい。
ところで門松やしめ飾りは単なる正月の装飾ではなく、門松は歳神様を招き寄せる目印であり、しめ飾りは大掃除をして清めたところに邪鬼、悪霊が入らないようにしめ飾りを飾るのである。門松は正月7日まで立てておく。
祇園の事始めは特に有名で、事始めの餅という鏡餅を持って主家に挨拶に行き弟子は師匠に礼を述べる。
冬至 …… 12月23日頃
二十四節気の1つ。この日は太陽が一年中で最も南に位置するために、北半球では正午の太陽の高さが最も低くなり、一年中で昼が1番短くなる。
この日を境に昼が長くなるので「一陽来復」ともいう。
冬至には、カボチャやこんにゃくを食べ、ゆず湯に入る習慣がある。いわれははっきりしないが、カボチャはビタミンAが豊富で中風除けになり、こんにゃくは魔除け、ゆず湯は体が温まり、風邪を予防する。
クリスマス …… 12月25日
クリスマスはイエス・キリストの降誕記念日であるが、新約聖書にはマリアの処女懐胎とキリストの降誕については記されているが、その日がいつかは書かれていない。
クリスマスが12月25日に定められ、教会で祝われるようになったのは教皇ユリウス1世(在位337〜352)の時のニケア会議であり、4世紀末にはキリスト教国全体でこの日を祝うようになった。この日は元々ローマ人やゲルマン人にとって収穫を祝う冬至祭であった。キリスト教へ改宗を促すために、教会がイエス・キリストの降誕記念日を便乗させたというのが真相である。
我が国で初めてクリスマスを祝ったのは明治8年、元幕府与力の原田胤昭であった。民間に広まったのは、明治10年代に丸善がクリスマス用品を輸入した頃からである。
大晦日(おおみそか) …… 12月31日
12月31日は、「大晦日」「除夜」「年越し」などと呼ばれ、その日は年神様が、こられる前夜に当たるため、身を清めて過ごさねばならないとされた。今でも大晦日に風呂に入り、1年中のあかを落とす習慣が残っている。
又、大晦日のことを「大つごもり」ともいう。陰暦の晦日は月がその日限りで隠れるため、月籠り(つきごもり)といったが、それが詰まって「つごもり」となり、一年の最後の日だから「大つごもり」という。
その他に大尽、としこし、除日という言い方もある。
大晦日の夜には除夜の鐘が全国各地の寺で突かれるが、一説によると中国の宋の時代に始まったとされる。仏教では、人間に百八の煩悩があるとし、その煩悩を一つ一つ払い落とし、仏心を呼び起こすため百八の鐘を打つとされる。
年越しそばは、そばのように長く幸福に寿命を伸ばすことが出来るようにと縁起を担いで食べたのがそもそもの始まりである。
一月 二月 三月 四月 五月 六月 七月 八月 九月 十月 十一月 季節の言葉へ トップページへ