山口県立総合医療センター脳神経外科での研修要領(2014年1月30日改変)

 定員: 1名 (女性医師3名、男性医師2名がすでに研修されました。2014年夏、男性医師の研修が予定されています)

 研修期間: 3ヶ月(1ヶ月から可能)

 研修時期: 研修医期間の2年目

 研修目標: 脳神経外科疾患の問診、診察、画像診断、治療を経験し、将来、脳神経外科専門医とならずとも患者さんの診察により脳神経外科疾患を念頭に置ける基礎を作るものとする。 

 研修方法: 研修期間中は24時間オンコールとし、全ての救急に立ち会うこと。脳神経外科の早朝,夕のカンファレンスに参加し、実際の症例についての考え方を学ぶ。外傷、脳出血の患者を受け持ち病歴の記入、診察、検査計画、治療方針を考え、指導者の承諾の元に診療を進める。救急の現場や通常の現場で起きやすいエラーについて学び、防止方法や対策を収得する。

  経験すべき疾患や検査は15例を目標に行う。単独で5例、他のスタッフとともに10例、計15例を経験することにする。途中の5例と10例の段階で評価して残りの進行方法を考える。  

  別紙の赤印のものを15例経験すること。途中の5例と10例の段階で評価して残りの進行方法を考える。

 研修の評価:経験した症例数の発表と1ヶ月毎の面接による評価を行う。評価方法は病院全体のものを用いる。

(new) 読売新聞2008年6月29日(脳卒中)と11月30日(腫瘍)に載ったものです。大学外の当院でも研修可能な数字としての裏付けです。髄膜腫のような手術だけで直せる症例が多く、やりがいがあります。 聴神経腫瘍のように難しい手術症例もこなしています。 下垂体腫瘍の鼻から内視鏡顕微鏡併用手術しています。耳鼻科との共同作業もスムースです。 内頸動脈狭窄は症例により手術とステント使い分けています。専門医になった安田先生が中心になって脳血管内治療をどんどんやっています。

血管内治療を安田浩章先生を中心にどんどん行っています。

山口県立総合医療センター脳神経外科

年々 手術件数増えています。 新しいデータはこちらへ→

 2004年脳神経外科入院患者数:488例 (救急の入院患者のみでも昨年は218例有り)。

脳梗塞 56例  脳出血 90例 頭部外傷 79例 脳腫瘍 92例 くも膜下出血40例 

未破裂脳動脈瘤 42例

 2004年脳神経外科手術例数:245例

定位的放射線手術40例 慢性硬膜下血腫除去術45例 脳動脈瘤クリッピング50例   

(破裂例28例、未破裂22例)

脳腫瘍摘出術30例 血行再建術15例 頭部外傷10例(急性硬膜下血腫9,硬膜外1)
    手術は対面式顕微鏡を使い、研修医も手術場面を顕微鏡で見えるように工夫している。

     術場の外でも顕微鏡を使って吻合の練習が出来るようになっています(→)。

   

 脳血管造影件数: 平成14年度 156例
平成15年度 198例

平成16年1/1〜12/31 182例

(まとめはこちら→) (別に後期レジデント制(スーパーローテート終了後、あるいは研修医を終了している方に対して1年以上3年間コースもあります。スタッフのスケジュールはこちら)、スタッフになりたい方御連絡下さい。:問い合わせ→

<臨床研修施設を選ぶためのポイント>赤印のもの当院で提供可

  1)雰囲気が明るい。2)朝が早い。3)学閥がない。4)内科系と外科系の垣根が低い。5)学生の見学が多い。 6)カンファレンスが、昼、も目白押し。7)臨床的タイトル(例 「けいれん発作、最初の1分間」)がついている。8)回診は毎日1〜2回。9)チームはこぶり。10)コモンデジーズが多い。11)受け持ち患者数100〜200名/年 12)常勤スタッフのいる忙しい1ー3次救急室勤務 13)教育係の指導医がいる。14)教えたがり、教え上手のスタッフ 15)研修医が指導医に遠慮なく発言できる 16)研修医は疲労しているが成長を自覚できており幸福である。17)研修医が後輩に研修にくることを勧める。

<よい研修を行うためのルール>

1)楽をしようとしない。2)無駄を恐れず積極的により多くの症例の主治医になる。3)一定数の症例を担当する。4)忙しさに酔わない(不眠不休で大量の症例をこなす→不思議な満足感、達成感→肉体労働に燃えるだけでは伸びが止まる。)5)失敗を恐れない(鎖骨下静脈穿刺→気胸→胸腔チューブ挿入を学ぶ)。